※ミドボンとは、生ビールとかで使う、緑色のボンベを略してミドボンと呼んでいます。
そろそろ夏も終わりですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?(笑)
夏と言えば、ハイボールの季節ですね。ハイボールに限らず、タンサン好きの方にはこたえられない季節でしょう。でもタンサン(ソーダ)ってなんか高い気がしません?元は水で、炭酸(二酸化炭素)を充填するだけであの値段。というわけで ぐぐってみました。「ソーダサイフォン」しかし、本体12000円くらい、ボンベ10本で1000円くらい。なんとかもっと安く作る方法はないものかと色々調べました。
というわけで(どういうわけ(笑))、おうちで作るソーダ。参考にしたのは、2ch 【なんでも】ソーダサイフォン【炭酸飲料】の レス885 と、【自分で作る】ソーダサイフォン【炭酸飲料】(現行スレ)のレス27 あたり。
行くぜ、ミドボン(生ビールやってるとこによくある、緑色のボンベ、略してミドボン。液化炭酸ガスが入ってます。)でソーダ充。
買ったものと入手先と値段
- ミドボン 5kg入り
近所の酒屋からレンタルしました。関東圏ならカク○ヤスで簡単に借りられるらしいです。 5kgと10kgのがありますが、5kgで十分です。10kgのは持ち運びも大変だし、背が高いので、収納も大変です。あるページによると、知り合いじゃないと貸してもらうのは難しいようなことが書かれていましたが、そんなでもありませんでした。電話して「生ビール用の5kgの炭酸ガスボンベが欲しい」「5kgの物」といえばレンタルしてくれます。「生ビール用にミニボンベってのがあるよ」と言われるかもしれませんが、これは使えません。ボンベの中身をいっぺんに注入して他の用途に使えないものです。「何に使うの?」と私の場合聞かれましたが、ごにょごにょいってごまかしました(笑)「水草(みずくさ)を育てる」って言えばタブンだまって貸してくれます。(笑)
金額は、保証金が5000円、中身が2500円でした。保証金は、ビール瓶とかと同じように戻せば帰ってきます。つまり、使い終わったらボンベごと店に持って行くと、中身代2500円だけで、次のボンベが借りられます。
取り扱い上の注意はここがよくまとまっています。必ず読んでください。それと、ボンベの吹き出し側には絶対立たないでください。ボンベは高圧です。レギュレータがゆるんでいたりすると、クソ重いレギュレータが吹っ飛んできます。 - レギュレータ(8mmチューブフィッター)
ミドボンの中身はかなり高圧(6Mpa)なので、そのままでは炭酸充填に使えません。減圧する装置をレギュレータと呼んでいます。生ビール用の 0.3Mpaくらいに減圧される物を選びましょう。さらに、8mmのチューブフィッターがついたものを選びました。6mmのものでもかまわないのですが、なんとなく。
入手先:水草用品通販専門店「GREENS」からビール用減圧弁(残量文字表示タイプ)(R204)のチューブ径8mmのもの。
7100円と結構高いので、ヤフオク等で手に入れるのがいいと思います。生ビールのセットとかにレギュレータがついています。普通、生ビール用の場合、8mmのチューブフィッターがついてるので大丈夫だと思います。(要確認)ボンベを借りる時に、レギュレータも貸してくれるという情報をちょっと耳にしたんで、試してみましたが、「ビール会社に聞いてみないと」と言われたので「んじゃいいです」と言ってしまいました(笑)
生ビール用レギュレータの2次側(出口のほう)のネジは R1/4という規格になっています。共通規格です。R1/4 -> 8mm チューブフィッターという部品は、割と一般的なので、ホームセンターで入手可能です。(某コー○ナンで 380円くらいだった)。一次側(ボンベ側)の取り付けに 30mmという大型のスパナが必要です。わたしは30mmのモンキーレンチをホームセンターで買いました。600円くらい。
※大型ボンベに取り付けるのは、必ず生ビール用とか高圧用のレギュレータにしてください。一般にレギュレータというと、エアブラシで使うエアコンプレッサーのものとか、水草用のスピコンのような物が引っかかってきますが、この手は1次側の耐圧が足りません。せいぜい1Mpaにしか耐えられません、6Mpaのミドボンに使うと壊れます。壊れる程度ならいいですが吹っ飛んで人に当たったり、物を壊したりします。大変危険ですので専用の物を使ってください。 - レデューサ PISCO PGJ8-4
この先の部品は、かなり小さくなって、チューブ径が 4mmとなるので、8mm->4mmの変換部品をかまします。R1/4->8mmチューブフィッターを別途購入するなら、R1/4->4mmチューブフィッターを買えば、この部品は不要になります。またこの先6mmで統一するなら、6mmの物を購入してください。
入手先:MonotaRO(モノタロウ)から、レデューサ PISCO PGJ8-4土日WEB特価 ¥202 - ポリウレタンチューブ透明 4mm径
外径4mmのポリウレタンチューブです。耐圧型です。外径を合わせてください。
入手先:MonotaRO(モノタロウ)から、ポリウレタンチューブ透明 4mm径¥944
一巻き20mです(笑) 実際使うのは2mもあれば十分なんで、もし、私に近しいひとが欲しければ2mさしあげます。 - 日東工器 マイクロカプラチューブフィッター付 プラグ (チューブ取付用) チューブ径4mm MC-04PC
ペットボトルへ接続する ワンタッチ継手のプラグ側です。この先のソケットを日東工器のものにしたので、これを選択しましたが、PISCO製品(ライトカップリング プラグ PISCO CPPE3-4)でも、互換性があるそうです。L型になったのが便利かもしれません。
入手先:MonotaRO(モノタロウ)から、日東工器 マイクロカプラチューブフィッター付 プラグ (チューブ取付用) チューブ径4mm MC-04PC土日WEB特価 ¥364
チューブ径6mmを選択された方は、この部品はチューブ径6mmの物を選んでください。
ここまで、各部品の中はストレートに抜けてますので、レギュレータで閉じないとガスは吹き出します。 - 日東工器 マイクロカプラ ソケット (メネジ取付用) MC-05SM
おそらく一番重要な部品です。この小さい部品の中に弁が入っていて ワンタッチ継手をつないだ時だけ開く構造になっています。炭酸を充填して、継手を抜くと弁が閉まり、ペットボトルの中の炭酸の吹き出しをストップします。この部品は使うペットボトルの数だけ必要です。とはいえ炭酸が落ち着くと、普通のキャップに交換できるので2つくらいあれば大丈夫だと思います。
入手先:MonotaRO(モノタロウ)から、日東工器 マイクロカプラ ソケット (メネジ取付用) MC-05SM土日WEB特価 ¥785
これに、薄いゴムのワッシャがついています。これがないと取り付け部分から空気抜けするらしいです。
この部品をペットボトルのキャップに取り付けるために、別途 M5のナットが必要です。
PISCOに、同じような、PISCO CPSE3-M5という製品がありますが、メネジの部分が短くて、うまく止められないという情報を得ています。 - ステンレス M5 ナット
MC-05SMを取り付けるために、M5のナットが必要です。さびないように ステンレスのものを選びましょう。
入手先:近所のホームセンター、¥120くらい。 - 炭酸飲料が入っていたペットボトル
ソーダの作成のために必要です。ボトルキャップの真ん中に 5mmの穴を開けて、ソケットを差し M5のナットで取り付けます。ボトルは、必ず炭酸飲料が入っていたものにしてください。1回コーヒーが入っていたボトルに充填したら、やばいカタチにふくらんで、破裂はしなかったんですが、かなり怖かったです。
入手先:コンビニで買って(笑) プライスレス
1.5Lとかがいいですよ。小さいのはすぐ使ってしまうし、炭酸充填時に、炭酸が入る空間が必要なので、いっぱいいっぱい使えません。
価格比較(1年間 毎日1L飲み続けた場合)
| ミドボン | ソーダサイフォン | サン○トリー ソーダ | |
| 初期投資 | レギュレータ ¥7100 レデューサ ¥202 チューブ ¥994 プラグ ¥364 ソケット ¥785 *2 =1570 合計 ¥10230 |
本体 ¥10080 (楽○天 売ってるので最安値) |
¥0 |
| 年間ランニングコスト | ミドボン(中身)¥2500 (1年もったという情報あり) |
ソーダカートリッジ 10本 ¥760 *30=22800 (楽○天 売ってるので最安値) |
1本 ¥60(200ml) *5 *365 =109500 1L(5本)を365日 |
| 保証金 | ミドボン ¥5000 | ¥0 | ¥0 |
| 合計 | ¥17,730 | ¥32,880 | ¥109,500 |
作る楽しみ。プライスレス。
使った工具
- 30mmのモンキーレンチ
レギュレータをミドボンに取り付けするのに必要です。ホームセンターで新たに買いました。 - 14mm スパナ
レギュレータの2次側へチューブフィッターを取り付けるときに必要です。工具箱にありました。 - 8mm スパナ
ソケットをボトルキャップに取り付けするのに、M5ナットを回すのに使いました。 - ラジオペンチ
ソケットをボトルキャップに取り付けするのに、ソケットを止めるのに使いました。 - カッター
ポリウレタンチューブを切るのに使いました。
※ちょっとした雑学
高圧ボンベの色は、中身によって決まっています。
* 二酸化炭素(炭酸ガス)…緑色
* 酸素…黒色
* 塩素…黄色
* 水素…赤色
* アンモニア…白色
* アセチレン…褐色
* その他の種類…ねずみ色
なので、ミドボンといえば、炭酸ガスなのです。
ソーダの作成方法と注意
- ペットボトルに水を入れて冷やします。
なぜ冷やすかというと、冷えてる方が炭酸ガスが溶け込みやすいからです。水は、4℃のとき、密度が一番高くなり、溶け込みやすくなります。
高温で放置した炭酸飲料の気が抜けるのと逆の原理です。 - 水は、満タン入れない。8割くらいがいい感じ(ラベルの上のライン)
ペットボトルに水は満タン入れないでください。炭酸ガス充填時に、圧縮される空間が必要です。そのほうが炭酸ガスがたくさん入り、充填後冷蔵庫へ保管してるあいだも 溶け込みます。 - 逆に、水少量で充填しない。
理論的ではないので、はっきりしないのですが、空充填すると、ソケット側に負荷がかかり弁が壊れる。という事例が報告されています。どうも理論と一致しないので、なんともいえないのですが、用心するにこしたことはないということで。 - 充填前に、空間の空気を抜いておく
ペットボトルの腹を押さえて、空間の空気を抜いたあと、キャップをしめるようにしましょう。空間内の空気は水に溶けにくいものが入っています。そのせいで炭酸ガスが十分に入りません。事前に空気は抜いておきましょう。 - 炭酸ガス充填時の注意
炭酸ガスは、空気中にもあるものなので、そんなに心配することはないのですが、炭酸ガスだけを絶対吸わないでください。1回の呼吸で全部炭酸ガスだと死ぬ。という情報をどこかで見ました。
わたしは、結構 ぷしゅぷしゅガスを漏らしてますが今のとこ問題ないです。 - ガス充填中よく振る
カップリングを差して、炭酸ガスを入れただけでは、十分に溶け込みません。少なくとも1分くらいは シャカシャカ振りましょう。そのときは、炭酸ガスのプラグを差したままでやります。 - 充填後は、冷蔵庫で静かに寝かせる
空間に残った炭酸ガスが静かに寝かせることで、水に溶け込みます。より強いソーダをゲットすることができます。静かに寝かせた後は、キャップを普通の物と交換すると、ソケット付きのものを次に使い回せます。
以上。
それでは、皆さんも ミドボンでソーダ充!
ところで、このセットを通販しようかと思ってるんだけど、需要ある?